キャンプの料理用に、ちょっといいナイフを買った

FEDECA(フェデカ) ヤマ飯ナイフ 名栗イペ 000865

北海道の……あれはどこだったかな、旭川か。フリーペーパーに載っていた「Jerry’sOutfitters」というお店にぶらりと入った。Outfitters=洋服屋さん?という名前だけれど、中はキャンプや登山用のセレクトショップのような感じで、オサレなグッズがずらりと並んでいる。

公式Instagramより

特に買い物をするつもりはなかったんだけど、入り口のあたりに料理用のナイフがずらっと並んでてめちゃくちゃカッコいい。そういえば愛用していたナイフ、こないだ沖縄へ行ったときにうっかりリュックに入れていて、手荷物検査で捨てられちゃったんだった。どうせ安物だったからまた買えばいいやと思っていたけど、どうにも手に馴染むナイフがなかったので、これは……なんかその……運命の出会い的なものかもしれない。(と自分を甘やかす)

「兵庫のメーカーさんで、一度ご購入頂くと、研ぎ直しが一生無料なんです。……この住所に送ってもらえれば、無料で研ぎ直して送り返してくれるんですよ。使い捨てのカルチャーに、こうして物作りで反対っていうか、抵抗してるんです。かっこいいですよね?」

正直僕はSDGsとかあんまり大声でワーワー言う人たちが好きくない。以前どこかで日本中の買い物用ビニール袋を一年ずっと廃止しても、京葉だったか東名だったか、どこかの工業地帯の工場で一日に出すCO2量の方が多いとか、飛行機一回飛んだらチャラとか、そんなのを読んだ気がする。もちろんキャンプやアウトドアが好きな人間だから、普段からゴミを減らしたり無駄なもの出さない努力はしてるけれど、ビジネスの匂いがすると急に胡散臭く感じてしまう。

……しかしこのとき、色々説明してくれた金髪のお姉さんがなんだかとても素敵な人で、「売ってやろう」ってオーラをあんまり感じなかったんだよね。純粋に、私もこのナイフかっこいいと思ってるんです! しかも環境に良くて。良くないっすか? みたいな。しかも、柄を握ってみると妙に手に馴染む。持ち手のこのでこぼこ、名栗加工っていうらしいけど、これが手にフィットして滑らない。刃の角度も考えられていて、指がまな板に当たらないように少し曲がっているからみじん切りとかしやすそう。

もちろんお買い上げ、革製のケースも買って、今では家でも使ってる。使いたくなっちゃうから。早くあれだ、切れ味が悪くなるくらい使い込んで、兵庫の工場に送ってみたい。